私の実家は養蜂をやっていますが、春や夏など温かい季節になると蜂の行動が活発になってきます。
ミツバチに刺されて死亡するケースもあるくらい、蜂には注意が必要です。
でも
「子供が蜂に刺されたら、どうやって処置したらいいの?」
「病院は行ったほうがいい?」
「病院に行くなら何科を受診すればいいの?」
「市販の薬を使っても大丈夫?」
など、悩みますよね。
こんな時、事前に応急処置の方法を知っておくとあわてずに冷静に処置ができます。
ということで今回は、「刺された時の応急処置や対処法」や「ハチに刺されないための予防法」についてご紹介します!
私や家族がミツバチに刺された時の症状や、具体的に行った対処法についてもご紹介しますね。
養蜂を営む我が家だからこそお伝えできる、出来るだけ刺されないように注意するポイントも参考にしてくださいね。
蜂に刺された!症状は?かゆみや腫れはある?体験談
結論からいうと、私がミツバチに刺されたときは腫れやかゆみはあまりなく、痛みが数日続きました。
私の場合は応急処置が適切だったので病院には行かずに済みましたが、父や母は緊急を要する症状だったので病院に駆け込みました。
私がミツバチに刺されたのは子供の頃だったのですが、祖父が養蜂場に行くというので一緒に養蜂場に行ったんですね。(当時8歳ほどでした)
車の中で待っていたのですが、少し暑かったこともあり窓を1センチ程開けていました。
車と蜂の巣箱とは距離がありましたが、窓から侵入した蜂が私の手の中に入ってきたようで、祖父が車に戻って来た時には刺されていました…。
ハチに刺されたことに気がつかなかったんですね(^-^;
最初は「何かわからないけど、何だか痛いなー」とうすぼんやりした感じでした。
その後、手を開くと手のひらの中指の付け根辺りにミツバチが1匹いて、刺されていることが確認できた感じです。ミツバチを確認した後の方が痛かったですね(^^;
少し腫れも見られました。
私の場合、祖父が対処をしっかりとしてくれたおかげでその日のうちに痛みが治まりました。
ただ、刺された場所を押すと数日少し痛かったと記憶しています。
場合によっては数日~1週間痛みが続く場合もあり、人によってはかゆいなどの症状も見られます。
私の場合は刺された場所が手の中でしたが、父親は頭を刺されたり、母親は手がグローブのように腫れたり、頬を刺されてボクサーのようになったりなどしています。
頭や粘膜が刺される、グローブのように腫れるなどは尋常ではありません。
他にも、
・全身にじんましんが出る
・吐く
・むくみが出る
・呼吸がしづらくなる
・話がしづらくなる
などは、ショック症状が出ていると考えられます。
アナフィラキシーショックが出ているとも考えられるので、早急に病院に行く、もしくは救急車を呼ぶようにしてください。
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蜂に刺された時の応急処置の方法は?
ミツバチなどのハチに刺されてしまったとき、応急処置の方法を知っておくだけで役に立ちます。
実際、私も子供の時に祖父の処置が適切だったおかげと、ショック症状が出ていなかったので病院に行かずに済みましたよ。
早速、応急処置の仕方をチェックしてみましょう。
応急処置 ①針を抜く
まず、ミツバチに刺されてしまった時。
何を行うかというと、ミツバチが刺した針を抜きます。
ミツバチの針には毒があり、早く抜き取らないと毒が回って腫れが大きくなるからです。
私が刺された時は蜂が息絶えた状態で、そのまま1匹手のひらに乗っている状態でした。
針が見やすい状態になっていたので、針が抜きやすかったです。
その際、使ったのはピンセット。
けして指で抜かないようにしてください。
なぜなら、さらに針がさらに奥に刺さってしまうから(^^;
危険なので、ピンセットがない場合はカードなどの固いものを使い、針の部分を払い落してくださいね。
応急処置 ② 水で毒を洗い流す(毒抜き)
ピンセットなどで針を抜いた後、皮膚を掴んで毒を絞り出す必要があります。
刺された時、既に体内にミツバチの毒が注入されていることになるので、できる限り毒を体の外に出しておく必要があります。
毒を体の外に出すことによって、腫れや痛みなどが少し軽減されるからです。
また、ミツバチの毒はタンパク質でできているので、水に溶けやすい性質があります。
ということで、大量の水で洗い流すのが効果的。
痛い思いはなるべく長く続きたくはありませんので、大量の水で洗い流してしまいましょう。
毒を出すのに利用できるのが「ポイズンリムーバー」。
とても便利なアイテムです。
山に行く機会が多い・山登りが好きという方や、子どもの為にも緊急用に1個持っておくと安心ですね。簡単に毒を吸い出してくれますよ。
また、毒を吸い出すのに簡単だからといって、口で吸い出すのは止めてください。
水に溶けやすい性質ということは口の中で毒が回ってしまい、二次被害に繋がってしまいます。
気を付けてくださいね。
応急処置 ③ 薬を塗る
毒を出し、洗い流した後は薬を塗りましょう。
薬は、虫刺され用の薬でOK。
かゆみが酷い場合は、抗ヒスタミン薬を塗るといいです。
抗ヒスタミン薬って?と思われる方もいらっしゃると思いますが、これは市販薬であればムヒやジンマートに該当します。
かゆみを緩和してくれる作用があります。
また、蜂に刺された箇所にアンモニアを塗ると良いという噂がありますが、これはデマなので注意です。
アンモニアを塗るとかぶれてしまう場合も多く、アンモニア=尿と連想して万が一かけてしまうと、ばい菌が入ってさらに大変なことになります(^^;
デマ情報なので、注意してくださいね。
応急処置 ④ 冷やす
保冷剤や氷と水を入れた袋などで、刺された箇所を冷やしましょう。
やはり刺されると、どれだけ毒を出しても腫れてきます。
そのため、少しでも毒に効くように冷やすことが重要ですよ。
冷やすことで、身体が毒を吸収しにくくなります。
ハチに刺されたら病院に行かない?病院に行くなら何科を受診?
アナフィラキシーショックになっている、粘膜や頭に刺された、蜂に刺されたのが2回目でアナフィラキシーが心配など病院に行った方が良いと感じる場合、何科を受診したら良いか迷いますよね。
病院に行く場合、かゆみや腫れなどが見られる時は皮膚科を受診しましょう。
私の母もミツバチに顔を刺されてしまい、まるで試合後のボクサーのようになってしまったのですが、皮膚科を受診して綺麗に直してもらいましたよ。
また、全身症状が出ている時はアレルギー内科を受診しましょう。
すぐ診てもらえるか不安な時は、先に病院に電話をかけて事情を話すのをおすすめします。
私の父は頭を刺されたので、緊急性が高く総合病院に行きましたが、電話をしていたおかげでスムーズに診てもらえました。
やはり行く前に相談するだけで違うと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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ミツバチに刺されないための予防や対処法は?気を付けるポイントは?
ここまで刺された場合について考えてきましたが、できれば刺されたくないですよね(^^;
ハチに刺されない対策は何かないのか、と考えた人も多いはず。
ここからは、養蜂家の人が実践している蜂に刺されないための予防方法をお伝えしますね♪
予防法 黒い色の服を着ない
はっきりと理由がわかっていないのですが、蜂は黒い服を着ていると敵とみなして寄ってきます…。
昨年はちみつを採ったときに、私が黒っぽいダークグレーのウインドブレーカーを着ていたのですが、見事に私にばかり寄ってきましたよ(^^;
幸い完全防備をしていたため刺されませんでしたが、黒い服を着ていると刺されやすいことは確かです。山や蜂が出そうな場所へお出かけの際は、白系統の服を着て行きましょう。
予防法 香りに気を付ける
蜂は香りにも敏感です。
ミツバチが興奮する原因となるからですね。
ということで、香水やヘアスプレーなど、香り付きのものには注意が必要です。
ボディークリームや制汗剤、ハンドクリームの匂いなども注意ですね(^^;
また、洗濯用の洗剤も香り付きのものであれば寄ってきやすいです。
養蜂を営んでいる実家では、シャボン玉石けんの洗濯用洗剤を使って洗濯をしています。
ハチに1回刺されたことがあり、2回目は避けたいと考えている方は、洗剤も変えてみてはどうでしょうか。
洗剤を変えなくても、当日来て行く服については、香り付きのものを避けてみるというのも良い方法です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
⇒はちみつはいつから?妊婦や授乳中に食べて大丈夫?蜂蜜入りの食品は?
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ハチに刺された時の対処法や病院は何科を受診?のまとめ
以上、「ミツバチに刺された時の症状&対処方法」についてご紹介しました。
行楽シーズンになると、ハチが活発になります。
刺されると、せっかくのお出かけも台無しになってしまいますよね。
ぜひ刺されないように対策をして、お出かけを楽しんでくださいね(^^)
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